文科省時代に取り組んだのは、教育現場の環境改善※2022年度の現役生の合格実数者数が過去最高の96名(注1)。広島大学、岡山大学を抑えて初めて中国・四国エリアで1位になりました。藤原 それは、本当に素晴らしいことですね。どんな取り組みがこうした成果につながっているのですか。増田 学内塾や「大志会」での試験サポート体制だけでなく、コーチングラボや学習サークルなどを通じた授業力向上への取り組み、そして、コロナ期間はなかなか活動ができませんでしたが小学校への出前教育実習「表現教育アウトリーチプログラム」も成果につながっていると思います。でも、そうした取り組みに横串を通しているのは、創立者である大橋の「文武両道で真の教育者の養成をしたい」という志と想いだと思います。藤原 まさに「4年後に責任を持つ大学」というキャッチフレーズにつながりますね。先日、初めてIPUを訪問させて頂いた際、キャンパスを歩いているとすれ違う学生さんが、みんな礼儀正しく挨拶をしてくれて。他大学では経験したことのない光景に、新鮮な驚きを感じました。「夢・挑戦・達成」という大学の理念が、学生一人ひとりに深く浸透しているのだなという印象を受けました。増田 IPUで教員志望の学生たちに向けて講義をしていただいた際、現場の教員を取り巻く環境についてのお話もありました。館長は文科省時代に、日本の教育現場の働き方改革に力を注いでいらっしゃいましたね。藤原 在職中、ずっと取り組んでいたのが教員不足の解消と教育現場の環境改善でした。業務のスリム化を図り、教職員定数の増加にも努めました。在役中には実現できなかった待遇改善も後任に引き継いで、数年後には実施できる計画になっています。教員の仕事は、ブラックなイメージがかなり緩和されてきていると思います。増田 学校現場の教員不足は深刻な問題です。IPUにも各地の教育委員会から教員採用に関しての問い合わせをいただいているようです。一方で全国的に教員志望の学生が減少していますが、IPUでは教員養成に力を注ぎ合格実績が伸びています。昨年は公立小学校教員採用試験の合格SOSHI EDUCATIONAL GROUP 07
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