創志学園法人本部:未来の学校2025Spring特別対談
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いるので、メジャーを目指すために英語を勉強することは良いのですが、野球をやっている間は、野球で人よりも結果を出すための勉強、努力が大事だと思っています。必死になって導き出したそのやり方は、次の世界でも応用できると思うからです。逆に、先に逃げ道みたいのものをつくると、あまりいい結果を生み出さないのではないでしょうか。増田 その時できることに全力投球、集中せよということですね。栗山 はい。勉強のやり方は応用が利きますからね。引退後からでも決して遅くないと思います。選手は一流になるための準備をすべきであって、そこには勉強もそうですが、生活の仕方や人としての学びなど、すべてが含まれますから。増田 まったく同感です。人としての学びは人間の幅になりますし、競技力にも還元されますからね。増田 お話を伺っていると、改めて監督は教育者だなと感じます。以前、監督がメジャーチームを視察したNHKの番組を拝見しましたが、メジャーでは30代の若い指導者が多いことと、その多くがメジャーリーガーでもなかったことに驚かされました。もはや名選手が監督になる時代は過ぎ去り、指導者も変わったなと思いました。栗山 僕自身、監督ではありましたが教育者でも指導者でもないと思っているんです。ただ、誰かのためになれたら嬉しい、という単純な発想です。とはいえ、誰かのためになるには、自分が勉強しなければいけない。一方、先生はかつて仕事ではなく聖職だったじゃないですか。しかし、教育改革で職業になった。でも、先生の中には、今も人生を懸け、人のためにという先生がいっぱいいらっしゃる。その大切さは我々が伝えていかなきゃいけないし、その環境を大事にしたいですよね。人として成長しはじめると、選手としても成長しはじめるSOSHI EDUCATIONAL GROUP 06

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