クラーク国際記念高等学校 ロボット実習を通して数学を学ぶ学校設定科目「ロボット数学Ⅰ・Ⅱ」が来年度からスタートします!浜学園グループと提携
【プレスリリース】
クラーク記念国際高等学校は、「数学エリート育成塾」を運営する浜学園グループ(所在地:兵庫県西宮市)と提携し、これまで浜学園グループが中学生向けに行ってきたロボットを活用した数学教育を、高校生向けプログラムとして新たに開発。来年度より、興味をもって数学的な思考力・判断力・応用力を高める学校設定科目として「ロボット数学Ⅰ・Ⅱ」を導入いたします。このロボット数学教育では、人にわかりやすいリアルなロボット体験を通じて、1)数学概念の実感理解(数学概念のグラウンディング)、2)興味深いロボット課題のトライによる数学応用力の涵養、3)ロボット実用例の紹介を通じた数学が役立つことへの理解を介して、教育効果を高めます。
近年のロボット産業の成長は目覚ましく、2035年には9.7兆円まで市場が成長するとも言われており、今後のロボット技術者の需要増加が見込まれています。また、教育業界においても1990年代からアメリカから広まった「STEM教育(Science, Technology, Engineering and Mathematics)」という教育モデルが注目され、昨今では国内でも科学・技術・工学・数学を重視した教育の重要性が叫ばれています。こうした背景のもとで、目的意識を持って数学を学ぶことのできる浜学園のプログラムに注目し、今回の高校生向けカリキュラム共同開発に至りました。
「ロボット数学Ⅰ・Ⅱ」では、高校で学習する数学の単元を、ロボットの実習を交えて履修することができます。ベクトルや三角関数などを、ロボットの座標や関節角度などと関連付けて学ぶことで、元来、公式を覚えるだけだった数学が、公式を活用する観点から学ぶことができるようになり、より学ぶ楽しさを体験できるようになっています。実習を通して、学習内容がどのように現実で使われているかということが体感できるため、実学としての数学を楽しみながら学べると共に、数学的プロセスの側面から問題解決能力を育むことが可能となります。
「ロボット数学Ⅰ・Ⅱ」のカリキュラム設計にあたっては、浜学園グループと共同開発する他、東京大学の佐藤知正名誉教授、千葉工業大学先進工学部の林原靖男教授、埼玉大学大学院理工学研究科の琴坂信哉准教授、ロボットの開発をしているヴイストン株式会社の監修を得ています。
授業で使用するロボットの一つ(提供:ヴイストン株式会社)
カリキュラム開発場面(場所:秋葉原ITキャンパス)