IPU・環太平洋大学 ウスビ・サコ京都精華大学学長・特別講演会『多様性の中で人を育てる』を開催
3月18日(金)、ウスビ・サコ京都精華大学学長をお招きし、特別講演会『多様性の中で人を育てる』を開催いたしました。
西アフリカのマリ共和国出身のサコ学長からは、ご自身が日本で生活する中で出会った様々な疑問や教育のあり方についてお話いただきました。日本社会独自の「空気を読む」行為や集団を大切にする傾向にも触れながら、マイノリティー優遇からマジョリティの意識改革の必要性を強調されました。「日本の教育はテンプレートされたフレーム教育であり、多様性を認めにくく個性が活かしにくい環境である」と指摘されました。また、多様性は文化から生まれ、その文化を創り出すのは「自己の認識」と「他者の受け入れ」であるとのメッセージを、厳しいながらもユーモアたっぷりにお話いただきました。
講演後は、小川正人副学長の司会のもと、実弟の本学教員のサリフ・サコ先生と共に、参加者からの日本の文化や大学の留学生教育などについて質疑応答をおこないました。
IPU・環太平洋大学は教育活動等を通じて、人々の多様性を承認し、異文化間の交流を促進することにより、多文化共生社会の実現に貢献してまいります。