環太平洋大学が深川市に農学部先端農業学科(仮称)を2028年4月に開設 深川市と包括連携協定を締結
環太平洋大学(岡山)は、北海道深川市メム地区に、農学部先端農業学科(仮称)を2028年4月に開設する計画です。同大を運営する学校法人創志学園は、10月26日、深川市と包括連携協定を締結し、同日、環太平洋大学とともに深川市役所で記者会見を開いて、計画を説明しました。新設計画について、環太平洋大学の大橋節子学長ら経営陣が正式に記者会見を開くのは、初めてです。
■農学部先端農業学科(仮称)の計画
学生と教職員を合わせて100人を超える体制で開設します。学生は全国から募集し、定員は80人を維持する考えで、2031年度には4学年で計320人前後が学ぶ見通しです。教員は15人程度、職員は10人程度でスタートします。教員には、環太平洋大学の特任教授で、新設する先端農業研究所の所長に就く、北海道大学名誉教授の貴島祐治さん(植物育種学)らを予定しています。
創志学園の増田哲也理事長は、実践的な授業を通じて、日本の農業教育に一石を投じる学部にしたいという考えを述べました。深川、東京、岡山をはじめ、地域の特色を生かした農業教育を構想し、フィールドワークを中心とした多拠点型の教育ができるよう準備を進めています。大橋学長は、岡山キャンパスなどで導入している地元学生向けの特別な奨学金のような支援を、北海道内の学生にも広げたいと述べました。
■校舎の活用とクラーク記念国際高等学校の移転
農学部は、2027年3月に閉校する拓殖大学北海道短期大学の施設を活用します。2027年春から改修に着手し、同年7月に学生募集を始める予定です。改修は、2027年5月にも着手する計画で、エアコンの設置や外壁、防水工事などを見込んでいます。
創志学園が運営するクラーク記念国際高等学校は、農学部の開設に合わせて、校舎を移転し、農学部と同じ校舎を使用します。1、2階を大学、3階を高校が使用する予定です。高大連携教育として、クラーク記念国際高等学校の生徒が大学の科目を履修し、単位を取得できる仕組みも構想しています。大橋学長は、同じ校舎に大学と高校が入るのは極めて珍しいとして、学生と生徒が一緒に、地域の農産物を使った商品開発に取り組むことを楽しみにしていると述べました。
■深川市との包括連携協定
協定には、まちづくりと地域の課題解決、教育と生涯学習の振興、インターンシップやフィールドワークなどの学生と生徒の実習、人材の育成など、5項目の連携・協力事項を盛り込みました。
締結式には、深川市から田中昌幸市長と宮森栄治副市長、創志学園から増田理事長、環太平洋大学から大橋学長、貴島祐治先端農業研究所長、クラーク記念国際高等学校の吉田洋一校長らが出席しました。田中市長は、単に自治体と学校という関係ではなく、共に地域をリードするパートナーとして発展したいとあいさつしました。増田理事長は、農業を若者が夢と希望を持って入れる業界にしなければならないと、農業振興への思いを語りました。
学生の住環境の整備や、移転するクラーク記念国際高等学校の跡地の活用は、深川市と創志学園が協議しながら検討を進めます。
(出典) 北海道新聞(2026年10月27日付ほか)
