高校の授業の中で、大学院の学びを実践

高校の授業の中で、
大学院の学びを実践

教職員

2017年 入職

創志学園高等学校
社会科教諭

K.Yさん

「なぜ院政は成立して、衰退していったのだろうか」。
Y先生は、単元が始まる前にまず、抽象的な〝大きな問い〟をクラスの生徒たちに向かって投げかけます。院政の成立から衰退までの〝なぜ〟を解き明かすには、授業の内容の全てを聞き、探偵のように材料を集め続けなくてはなりません。単元の最後には、必ず解釈が求められるため、生徒は夢中になって数回分の授業の中からその根拠を探します。だからこそ、知識を増やすと同時に、考える力も育むことができます。

授業で生徒たちの
主体性を引き出しています

「自分たちなりの歴史解釈を作って行こう」と最初に言えば、授業に対する主体性が生まれます。日本の教育は、明治維新後から大きく変わっていないとも言われています。だからこそ、生徒たちが導き出した解釈は否定せず、「そういう見方もあっていいよね」という形で認めた上で、「君とは違うBさんの、こういう解釈もある。そこもしっかり受け入れて、自分の考えとミックスして考えていくことが大事だからね」と話しています。大学院で学んでいることを実践しているところです。

日本史授業を持ち、1年生の担任でもあり、歴史探求部の顧問でもあるY先生ですが、現在は岡山大学大学院教育研究科で、教育方法についても学んでいます。

進路に挑む生徒たちの姿が輝いて見え、大学院への挑戦を決めました

一昨年に3年生の担任を持ったのですが、進路に向かっていく姿がキラキラ輝いて見えました。思わず「先生も君たちと一緒に勉強して、進学する」ってクラスの生徒たちに宣言してしまいまして、大学院入試の勉強を始めましたが、無事に合格することができました。

小学1年生の時に、中国の三国志を舞台にしたアクションゲーム「三國無双」に夢中になり、Y先生は歴史の楽しさに目覚めました。高校では考古学者に歴史を学ぶ機会に恵まれ、さらに探究心に火がつきました。大学では「歴史学者になるか、学校の先生になるか」と悩んだ末に、「先生になって、生徒にいろんな(歴史)解釈を伝えていきたい」と、進路を決定。別の高校で社会人生活を始める選択肢もありましたが、大橋博理事長(現総長)との最終面接の印象が消えず、創志学園高等学校への入職を決めました。

人間性を見ていただいた驚きと素敵さで、創志学園高校に決めました

最終面接の最後に「君の目を見ればわかるから、もう面接は終わり」とおっしゃっていただきました。教育にかける想いと、人間性を評価していただけたことがありがたく、創志学園という場所に自分の熱意と時間を注ぎたいという思いになりました。面接の過程で管理職の先生方ともお話しさせていただきましたが、皆さんがお話しされていた「夢・挑戦・達成」というキーワードにも感銘を受けました。

大学院で学んでいることも生かしながら創志学園高等学校の現場で経験を積み、将来は系列のIPU・環太平洋大学を含めた大学の教員として、教育方法についての研究を深め、外部発信していくことが、Y先生の今の目標です。

今の日本の教育に、
新しい風を吹かせたい

学校教育の目標はあくまで〝人格の形成〟ですので、授業の中でどう人間的な要素を育てるかという視点を持って、教育すべきだと考えています。SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)やESD(Education for Sustainable Development=持続可能な開発のための教育)といった最新の教育動向を授業の中に落とし込んでいくには、どのような方法や実践が適しているのか、といったことを今、大学院で勉強させてもらっています。将来は、研究を深めて、日本の教育に新しい風を吹かせられるような存在になりたいですね。

わたしを表す1枚

※掲載内容はインタビュー当時のため、現在と異なる場合があります。

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